もしキミと恋ができたなら


「ん~…犬。」


空気が固まった。


・・・本当最低男。
こんな人、生まれて初めて出会った。
田舎はいい人ばっかりだから。
お世辞でも可愛いとかべっぴんとか言うくらいのとこなのに。



「ははっ。」


「琉斗、笑わないでよ。」


「わりぃ…でも、おもしれぇし。」


「おもしろくない!!!」


なによ、2人して。
あたしは、人間じゃないのか。
サルでもないのか。


ホニュウ類の犬か!!!!


そういえば・・・・



「てか、最後まで学校いるとか珍しくない?今、放課後だよ?」


琉斗は・・・サボり魔だ。
いっつも学校へきては、途中でどこかへ行ってしまう。
まぁ、田舎の不良ってかんじかな。
気楽でいいよ、ほんとに。






< 12 / 27 >

この作品をシェア

pagetop