もしキミと恋ができたなら
「てか、クラスめんどいよな。」
「んー、今はね。友達いないかんじだからなーあはは。」
ほんとは泣きたいよ。
一人とか慣れてないし。
でも、人前では泣きたくない。
「さっきの、見てた。りぃが責められる要素、ひとつもねぇのにな。ただ、仲直りしてほしかったんだろ?」
「うん。でも、あたしが恋愛のことわかるわけないのに、口出ししたのが悪いのかもれない。」
「そうか?見過ごすほうが、よっぽど最低だと思うけど。」
「そーだけど・・・。」
「てか、会ったときから感じてたけどさ・・・なんか強がってる。」
強がってるか・・・。
弱い自分を変えたくて、かな。
「強がることも大切だけど、毎日強がってもいいことねぇぞ。」
「・・・うん。」
なんだろ、
月岡なりに励ましてくれてる?
よくわかんないけど、お礼は言う。
「ありがとね。」
「おぅ!じゃあ、戻るわ。」
「あたし、帰るね。あたしの鞄、琉斗に渡しといて。」
「はいよ!てか、俺も時々ここ来ていい?」
「いや、来なくていいから。琉斗と遊んでて。」
「やっぱり、冷てぇ・・・。」
月岡は屋上を去った。
あたしもしばらくしてから屋上を去った。