もしキミと恋ができたなら
家に帰って、あたしはすぐに寝た。
考えるのすら、苦しくなった。
そして、目覚めるともう朝だった。
今日は・・・10月17日。
あたしにとって、一番大切な日。
この朝は、妙にだるさを感じる。
呪いにかかってるのかもしれない。
学校は休む。
出かける準備をする。
ある場所へ行くためにね。
バスでその場所に向かう。
片道一時間。
誰も乗っていない、ガラガラのバス。
まぁ、たまにはこういうバスもいい。
一時間後、その場所についた。
あたしが着いた場所は・・・・お墓。
命日なんだよね、今日。
大切な人の。
今日は、先客がいた。
「やっぱりな。」
「そっちこそ。」
琉斗だった。
「当たり前だろ。お前にとっても大切な日だけど、俺にとっても大切な日だ。」
「・・・・そうだね。」