もしキミと恋ができたなら


家に帰って、あたしはすぐに寝た。
考えるのすら、苦しくなった。








そして、目覚めるともう朝だった。
今日は・・・10月17日。
あたしにとって、一番大切な日。

この朝は、妙にだるさを感じる。
呪いにかかってるのかもしれない。


学校は休む。
出かける準備をする。
ある場所へ行くためにね。


バスでその場所に向かう。
片道一時間。
誰も乗っていない、ガラガラのバス。
まぁ、たまにはこういうバスもいい。




一時間後、その場所についた。
あたしが着いた場所は・・・・お墓。
命日なんだよね、今日。
大切な人の。


今日は、先客がいた。



「やっぱりな。」



「そっちこそ。」



琉斗だった。





「当たり前だろ。お前にとっても大切な日だけど、俺にとっても大切な日だ。」



「・・・・そうだね。」





< 18 / 27 >

この作品をシェア

pagetop