好きだよ!
「・・・私、帰る。」

シャー芯を買って、結局ノートは左のにした。

それでも尚は、麗華さんとの話に夢中で。

麗華さんも、凄く楽しそうにしていた。

「・・・じゃあね」


そう言ったのにすら

尚は気がついていない様子だった。



「・・・はあ。」

私、もしかしたら尚から好かれてないかも。

今まで気にしたことなんかなかったけど、

私尚に嫌な態度ばっかりとってる。

・・・こんなんじゃ、愛想つかされて当然かな?

「麗華さんって、誰?」

結局、尚は最後まで麗華さんと話してたから

麗華さんが誰なのかもわかんない。

・・・れいか、っていう名前だって、尚が呼んでたのを聞いただけ。

ちゃんと、説明して欲しかった。
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