天使と悪魔の恋の結末
次の日。
学校へ行って教室のドアを開けると、もう大体のグループ構成が出来上がっているようだった。
自分もこの事を見越して少し早めに登校したつもりだったのだか、人間の集団という固執観念を甘く見過ぎていたようだ。各優昨日目に留まった女子生徒も、一つのグループの中に混じって、楽しそうに会話に入っている。
僕は取り敢えず自分の机に自分の鞄を放り投げるように置き、近くにあった1グループに声を掛けた。
しかし、彼らは僕の事を見ると、いきなり五人いた内四人が、それぞれ咳・鼻水・頭痛・更には嘔吐する者もいた。


やっぱり、新しい学校でも、駄目か――


彼女が友達と仲良く話をしているのを、少し羨ましいと思いながら、彼女の後ろから静かに眺めた。
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