1ヶ月彼女~憧れの先輩を追いかけて~


でも、嬉しかった。

さっき走ってこっちにきて、

すごい焦ってた。

心配してくれてた。

嫌いな相手だとしても、

俺のこと心配してくれて嬉しかった。


てか俺があいつのこと惚れてるんだな。

って今思った。

さっさと退院して、俺学校戻らねぇと、

なにか起こりそうな気がする。



心配でたまらない。


一応言っておかねぇとと思い、親友のあいつ。

「木下光<キノシタコウ>」

「もしもし、光。」

「おっ珍し~じゃん。どうしたわけ?
 病院だろ?俺に看病してくれってか~行ってやるよ」


「んなわけねぇだろ。」

「んだよ!」

「お前宮下美來って知ってる?」

「あぁ知ってるよあの子学校一モテるもんな。」

「それはどうでもいいけど、あいつお前が見とけ。」

「はっ?!なんでだよ。」

「飯田恋音。入江桃佳。
 あいつら絶対美來に何かするはずだ。
 だからわかんだろ。じゃ。」

「おい!」


俺は親友を信じてる。
今日はじめて頼ることにした。

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