ホットココアのキミ
「え!?いいの!?」

「悠がそんなこと言うなんてなんかよっぽどのことがあったんでしょ?」

「え、まぁ…うん…」

「じゃぁお鍋の材料でも買って帰りますか!」

「ヒナ…ありがとう!」

「いいえー。とりあえず材料費は悠の支払いね!」

「え!?りょ、了解…」

「とりあえず行くよ!話ちゃんと聞くから!」

「ありがとね、ヒナ」

「うん」

そして、私の家に来るまでに何鍋にするか何飲むかいろいろ話して、狭いキッチンで最近の仕事の愚痴とかを話しながら女同士の楽しい時間はあっという間に過ぎて行った。

そして、準備が全部終わり鍋を挟んで炬燵の向かいに座った。
「「いただきまーす!」」

「で、悠。どうしたのさ」

「え、いきなり?」

箸をつけ始めたばかりだったけれど、私は長くなることを想定してさっさと聞いてしまった。

案の定話は長く、翌朝までなんだかんだと話を聞いて、明け方二人とも布団にもぐりこんだ。
< 12 / 84 >

この作品をシェア

pagetop