ホットココアのキミ
急変

告白

そのあとはとにかく無心で仕事に打ち込んだ。

明日に間に合うように桜木さんの追加資料も、兎に角終わらせたかった。

週の始めということもあって割と早めに帰っている人が多い。

気が付くとフロアーに数人しか居なくなっていた。

時計に目をやると23時になっていた。

「そりゃぁ人もいなくなるか…区切りもいいし片付けて帰らないと明日も辛いかな…」

張りつめていた気持ちが、仕事の区切りがついたから緩んだようで涙が出そうになってきた。

私は慌てて席を立ちまたトイレに向かった。

さっきと同じ個室に入り深呼吸。

本当なら落ち着くはずなのに、さっきの彼女たちの言葉が再び頭の中で巡り涙はあふれるばかりだった。

これもう簡単には止められないと悟り、ひとまず帰る用意して家に帰って泣くことを決めた。

意を決してトイレを出たところで何かに思いっきりぶつかった。
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