ホットココアのキミ
“ドスッ”
「ふゎぁ!ご、ごめんなさい!」
すぐに人だと分かったので、兎に角相手も確認せずに謝った。
「…」
相手が無言だったので顔を上げたら、そこにはヤノっちの顔があった。
「ヤノっち…?どうしたの?こんな時間まで残業?」
私は泣いてたことを悟られ悠と必死に普通通りに振る舞った。
それでもヤノっちは無言だった。
「ヤノっち…?どうしたの??」
私が不思議そうな顔をしていたらヤノっちがまじめな顔で私の顔をまじまじと見つめて声を出した。