ホットココアのキミ
「先輩、俺…雛子さんのこと支えたいです。守りたいです。」

そういうとヤノっちは私を正面から抱きしめた。

「ヤノっち…!!?」

「一人で泣かないでください…」

「…や、矢野くん…ありがとう。私、大丈夫だから、ね?」

ここは会社だ。

いくら遅い時間だからといっても、誰かに見られたらと思うと私は早くこの手をほどかなければと思った。
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