ホットココアのキミ
「俺、雛子さんのこと好きです。」

「うん。分かったからとりあえず離し…!?え!?」



「好きです」




そうつぶやくと私を抱きしめる腕に一層力がこもった。

私は予期していなかった告白に兎に角慌てるばかりだった。



「…ごめん…なさい…」



私はとにかくこの場を去ることばかりを考えていて、自分の気持ちやヤノっちの気持ちなんて考える余裕はなかった。

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