ホットココアのキミ
伝えることの難しさ

私の気持ち

お互いほろ酔い気分になって、お腹もいっぱいになったころ、変な間が空きそうな不安感も手伝って、やっと勇気を振り絞った。

「あ、あの…ね…!!!」

「どうしたんですか、急に…改まっちゃって」

ヤノっちは驚いてきょとんとしたあと優しそうな笑顔を私に向けた。

「あのね、お酒が入らないとちゃんと言えないとか…すごく卑怯だと思うんだけどね…私、あれから色々と考えたの、矢野くんのこと」

「…それ…返事、もらえるってことですか…」

「うん…」

< 37 / 84 >

この作品をシェア

pagetop