ホットココアのキミ
「ふふ、光輝だって敬語が混ざってて変な感じ…」

「え、あーだって…いや、なんでもないっす。そのうち無くなりますから」

「うん。お互い自然体でいこう?」

「そうですね。俺もちょっと無理してた部分あるんで、そのうち自然な二人になりましょう…」

お互いに納得して、何となく繋いだ手を握り直し、家までの道を歩み始めた。




そしてコンビニを曲がって私の住んでるマンションが見えてきた。

このマンションは他よりちょっと背が高い。

ワンルームの一人暮らし向けの部屋ばかりのマンション。

セキュリティーもしっかりしてるからと両親も安心して一人暮らしをさせてくれた。

「あ、私あのマンションなの!」


「え…」
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