ホットココアのキミ
「あ、光輝の部屋はどこなの?」

「いや、ヒナの部屋先に教えて!」

「え?!なんでー!?教えてよ!」

「じゃぁとりあえず、郵便Boxで同時に指差すのは?」

「むぅ…しょうがない。それで納得してあげる」

私はちょっとふてくされた表情をわざと作った。

だって、先には絶対教えてくれそうになかったから…

そして二人でマンションの郵便Boxの前に並んで立った。

「じゃぁ私がせーの!って言ったら指差すんだよ?」

「はい…なんかドキドキする…」

「光輝が言い出したんだよ!?行くよ、せーの!!!」
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