ホットココアのキミ
“これでドアの前でバイバイってことでいいんだよね…?お茶くらい出したほうがいい??”




「ヒナ?どうしたの?難しい顔して」

「え?!」

光輝が不思議そうな顔をして私の顔を覗き込んでいた。

気が付くと私の部屋の前のドアまで来ていた。

奥には光輝の部屋のドア…

「なーに考え込んでたの?」

「え、いや…なんでもない…」

「なんでもなくないでしょ…いつもみたいに眉間にしわ寄せて…」

「寄ってないもん!!」
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