ホットココアのキミ
“ガチャ”


「どうぞ…」

「お、お邪魔します…」

「適当に座っててください。今淹れますから」

「あ、うん…ありがと…」

ソファーにスーツの上着をかけて光輝はキッチンに消えていった。

彼の部屋はきれいに片付いていて、シンプル。

テーブルとソファー、ベッドとラックがいくつかとテレビ…私の部屋とはまるで違う…

男の人の部屋って感じだった。

私はとりあえずソファーに腰を掛けて、自分の置かれている状況を整理してみた。



好きだと自覚したその日に告白して、付き合ったまでは…

まぁ待たせてしまったのもあるから良しとしても…

その日のうちに相手の家にお邪魔って…



女の子として良いのか…?!

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