ホットココアのキミ
「だって、ヒナコーヒー苦手でココアが好きだって前言ってたから…」

「え、それを覚えてていつもココアくれたの??」

「覚えてて、いうか…まぁとりあえず、はいどーぞ」

光輝がキッチンから戻って来て私の隣に座ると、暖かい湯気が昇るマグカップを私に差し出してくれた。

「ありがと」

「どういたしまして」

「でもその話したのって、光輝が配属されたばっかりの時だよね!?」

そう、もう1年も前の話…
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