ホットココアのキミ
「ん…」

いつもの様に寝返りを打とうと思ったら…体が動かない…

ぼんやりとした頭で顔を上げると、そこには

「おはよ…」

優しい笑顔で私を見下ろす人…



「ヤノっち!?」



「びっくりし過ぎ…ヤノっちに戻ってるし(笑)」

「ご、ごめん…でもいきなり目の前に顔があったらびっくりするし…」

「だって、離れたらベッドから落ちちゃうし…ね?」

そういって私をさらに抱き寄せた。

「こ、光輝…恥ずかしいよ…」

「俺は幸せ…」




「もう…」




そんなこと言われたら何も言えなくなってしまう…
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