ホットココアのキミ
私は恥ずかしさから赤くなっていく顔を見られまいと、彼の腕から抜け出し布団を出てソファーに座った。

「ごめん、ごめん。怒らないで?」

ソファーに逃げた私を光輝は追いかけて、背もたれ越しに後ろから優しく抱きしめた。

「意地悪ばっかりしないでよ…」

「ごめん、ヒナがそばにいることが嬉しくて…」

「…そんなこと言われたら許すしかないじゃない…ふー。さて、お昼ご飯でも作ろうか??」

私は気持ちを切り替えて、彼の腕から抜け出した。

そして12時だということもあってお昼を提案した。

「え、あ…ホント?でも、俺の家なんもないかも…」

光輝は冷蔵庫の中身を考えているのか、天井を見上げながら私の横に座った。
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