ホットココアのキミ
“バタンッ”




部屋に戻った私は、慌てて部屋を片付け、顔を洗ってお気に入りの無地のシャツに花柄ワンピース、紺色のカーディガンに着替えて、髪をまとめるとキッチンへ向かった。

「なにがあるかなぁ…?」

私は冷蔵庫と収納棚を探して、パスタとトマトソース缶を発見し、残り物の野菜でスープを作ることにした。

野菜を切り終えたところに、玄関のチャイムが鳴る音がした。

“ピンポーン”



「はーい!!」


“ガチャッ”



「ちゃんと、相手確認してから開けないと危ないよ…?」

ドアを開けると、ジーパンにおしゃれなTシャツとジャケットに着替えた光輝がいた。
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