明るい光のその先に
お昼を食べるのは基本的一人
光は友達と食べに行ってしまう
そんな事を考えていると
ふと、我にかえる
「それ、誰情報?父さん?」
「ううん、桜の木」
「はぁ?なんだそれ」
光は笑いながら
「父さんに聞いてみるからいいよ」と言って
私よりも先を歩いた
校舎に近づくと見えてくる
桜の木は、理由があって咲けないと言う
その理由は教えてもらえない…
私は小さい頃から
声に出せない物の声を聞く事ができる
それは自分が声を出せないから
神様がくれたプレゼントだと思っている
ママの事を知っている桜の木とは
よくお喋りをする
(ママ…ママ…)
〈琉良ちゃんのことかい?〉
(ママはどうしてしんだの?)
〈病気さ…〉
会話はここで終了
校舎にはいると黄色い声が響いた
「光君ー!おはよぉー!」
「はよ!」
「きゃー!!」
中には倒れてしまう人もいた
私は影が薄いので
そのままその場を立ち去った
「……ちっ…」
光は友達と食べに行ってしまう
そんな事を考えていると
ふと、我にかえる
「それ、誰情報?父さん?」
「ううん、桜の木」
「はぁ?なんだそれ」
光は笑いながら
「父さんに聞いてみるからいいよ」と言って
私よりも先を歩いた
校舎に近づくと見えてくる
桜の木は、理由があって咲けないと言う
その理由は教えてもらえない…
私は小さい頃から
声に出せない物の声を聞く事ができる
それは自分が声を出せないから
神様がくれたプレゼントだと思っている
ママの事を知っている桜の木とは
よくお喋りをする
(ママ…ママ…)
〈琉良ちゃんのことかい?〉
(ママはどうしてしんだの?)
〈病気さ…〉
会話はここで終了
校舎にはいると黄色い声が響いた
「光君ー!おはよぉー!」
「はよ!」
「きゃー!!」
中には倒れてしまう人もいた
私は影が薄いので
そのままその場を立ち去った
「……ちっ…」