明るい光のその先に
光はそのまま私のベッドで眠ってしまい
私はベッドを降りた

「明…どうした?寝れないのか?」
「パパ…」
「光は寝たのか?」
私が頷くと、パパはため息をついて
私を椅子に座るよう言った

「パパは…蓮の兄だ…
ママを取り合いしたこともある」

私はママがどんな人なのか知っている
真っ直ぐで優しくて強気なママ…を
知っている

「パパは…お前が幸せになってくれるのを一番に思っている…だけど…」
「パパ…賭けをしましょう?」
話を遮った私に驚きの目を向ける
「賭け…?」
「当たって砕けろ!です」
「蓮に告白してフられたら…
諦めるのか?」
「諦めます…」私はホワイトボードに
そう文字を書く

パパは納得して…私は次の日
蓮の病室を訪ねた
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