明るい光のその先に
広い交差点
美玲が信号待ちをしている
足を出して入る人が何人かいて
私はその中でも
美玲に近い人に目をつけた

私は光が
そばで打ち合わせをしている隙に
思いっきり走った

そして、

ぐらっ!

「っ…」

ドン!
ドサッ!

「きゃあああ!」
プーーーププー!!!
大型トラックが少女を引きずる…

「ハァハァ…」
「明!」
私が光の方に目をやると
みんなが私を見た

「意図的なの?」
「いや、明らかに事故だろ…」
「俺が足を出してたから…」

色んな声が上がるが
みんな事故だと思ってくれた

「明…」
私は光の頬に手を添えて
手話で…

「貴方だけを狩人にはしないわ…」



そう言った



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