明るい光のその先に
「パパ!」
と言わんばかりに私は扉を勢いよく開ける
「明?お帰り」
にっこり笑って迎えてくれたパパを見ると
私はやっぱり、告白をするにもできなくなってしまう
「パパ!真剣に聞いてほしいの!」
「どうした?」
ホワイトボードの字を見つめてパパは
驚いた顔をしている
「私!蓮と付き合ってるの!!!!!」
「…」
沈黙が続きパパは席を立った
「パパ?」
私も席を立つと
パパは仏壇に手を合わせた
「明がしあわせになります様に」
心なしか、パパが泣いているような気がした

そして…月日は流れ
高校卒業の日になりました
蓮ともお別れだと思いました…













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