明るい光のその先に
第終章【それぞれの未来】
「桜の木ともお別れ…」
私は桜に触れる
満開の桜の木
誰かの視線を感じて
振り返る
《明…卒業おめでとう…》
「ママ…」
《これでママも安心してお空に行ける…》
「えっ!?いやだ!行かないで!」
「明?」
《光…明…愛してる…どうか、しあわせになってね》
「母さんはいつも言ってたらしい」
「…」
「明?」
ママを光が包んで、ママはお空に上った
そのとたんに、ネックレスが切れた
私は声に出せないと思いつつも大声をだした
「ママ!ありがとう!」
「明…お前、声が…」
「へ?」
声が、私、声が出てる!
喋ってる!
「明…」
「蓮!」
「おまえ声が…」
私は蓮に抱きついた
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