私が立ち上がらなかった理由
流と名乗ったそいつは微笑んだままの私の顔をのぞき込んでくる。
「私可愛くないですよ、残念ながら。そのへんの子捕まえてきた方が早いと思いますよ。」
「そうっか!」
流と名乗ったそいつがパンッと手をたたく。
「明日菜ちゃんってツンデレでしょ?
なんでそうなる!
そしてどう考えてもおまえにはデレないだろ。
「どうでしょう?」
表情は変えない。
「んじゃやっぱり今から寝よう?俺、上手いよ?明日菜ちゃんデレさせる自信あるよ?」