【 腐りかけのteenager  】
私は学校に着くといつものように、正門で生徒指導の先生に呼ばれた。

いつもなら言い返すくらいの気力はあるのに、今日は何を言われても頭に入らなかった。

私が話を聞かないもんだから、先生は数回私の頭をパシッと叩いた。

それでも、何を言われたか覚えていないくらいだった。

1時間くらい廊下に立った後、私は教室に戻った。

教室を見渡すと、みんな楽しそうにお喋りをしていた。

私には心から一緒に笑える友達が居なかった。

友達の大切さが心に染みた。

あれだけ一匹狼で良いと思っていたのに…。

私は人生のどん底に突き落とされた気がした。
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