【 腐りかけのteenager  】
私は机に一人座り、外をボーっと眺めていた。

何も考えたくなかったし、独りぼっちの自分の身をどこに置いて良いか解らなかったから…。

空は私の心とは裏腹に青々と輝いていた。

ベランダの手すりに留まったスズメが、私を見ながらチュンチュン笑っているかのように思えた。

「オッス!」(*'ρ')ノ

後ろからポンっと肩を叩かれた。

振り向くといつもと変わらない小太ちゃんの笑顔…☆

その笑顔を見られただけでも、私の心は救われた。

「小太ちゃ~ん!」

私は泣きそうな気持ちを必死に堪えた。

「お前ここんとこ全然元気ないけど、大丈夫か?」

小太ちゃんは心配そうに私の顔を覗き込んできた。

「うん…。ありがとう。小太ちゃんの笑顔が何よりの薬だよぉ~。」(´¬`)

「そっかそっか。こんな薬で良ければいくらでも差し上げますよ!」

そう言い、小太ちゃんはニコッと微笑みかけてくれた。

ありがとう…☆彡

私のカラカラの心に水が注ぎ込まれたのが解った。
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