【 腐りかけのteenager  】
私の期待とは裏腹に、楓は来なかった。

この時、私は楓との友達は終わった・・・。

と、思った。

もう一緒に喋ることも、笑うことも、泣くことも、喜ぶことも、励ますことも、相談し合うことも、助け合うことも・・・。

もう、一生関わることはないんだと思った。

友情なんてこんなにあっけなく冷たいものだなんて、私は思ってもいなかった。

せめて理由だけでも、教えてくれれば直すのに・・・。

私の心の中には、諦め切れない自分がいるのが解った。

でも、これ以上まとわりつくと、格好悪い負け犬だ。

必死に友達で居て・・・と、すがりついているようで情けないよ・・・。

マキは高校デビューして、強くなったんでしょ!

友達ならレミや、小太ちゃんやギャル友がいるよ!!

それに、これから沢山作れば良いんだよ!

私はそう自分に言い聞かせた。
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