【 腐りかけのteenager  】
私は次の日、学校で初めてクラスの女の子に声をかけてみた。

私の席の、隣に座る女の子。

私はこの子の存在がずっと気になっていた。

背はそこまで高くはないが、スタイルは悪くない。

顔は大塚愛似の可愛い子だ。

何故か、いつもその子の周りには笑いが絶えなかった。

「ねぇ!教科書忘れたんだけど、見せてくれない?」

私は不自然さが無いように遠回しに声を掛けてみた。

「いいよ。」

そう言い、その子は机をくっつけてくれた。

「ごめんねー。いつも持ってこないから、今日も忘れちゃって・・・。」

「うん。知ってるー。いつも何も机の上に出してないから、聞いてるだけで理解出来るなんて凄い!って尊敬してたんだよぉ~!」

そう言い、その子は笑っていた。

大抵の子は私が声を掛けるとビクビクして、ダジャレなんて出てこない。

この子には普通の子とは違う空気を感じた。
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