【 腐りかけのteenager  】
涙がどんどん溢れてきた。

「私、殺されるんですか・・・?私に手を出したら、家族には手を出さないって約束してください・・・。私のせいで家族みんなに迷惑なんてかけられないから・・・。」

私は涙と鼻水でグチャグチャになりながらお願いした。

「いや、いや・・・泣かれてもお兄さん困るから・・・。こっちは頼まれただけだからねぇ・・・。今話した感じだと、そんなに悪い子じゃなさそうだから、殺さないよ。また、詳しい事決めたら連絡するから、非通知拒否するなよ!もし、したら・・・解ってるんだろー!?」

「はぃ・・・。解りました。本当に、すみませんでした・・・。その子にあやまっといて下さい・・・。」

そう言い、私は電話を切った。

布団の中にくるまった、私は全身がガタガタ震えていた。

この恐怖心は誰にも伝える事が出来なかった。

もし、お母さんに相談したら・・・

きっとお母さんが電話に出るか、警察に知らせるだろう。

そんなことしたら、一家皆殺し・・・。

おばあちゃんなんて弱いうえに、足が遅いから一番に殺されちゃう・・・。

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