【 腐りかけのteenager  】
私はこの恐怖心を誰にも伝えられないまま、高校生の未熟な頭では、次の電話を待つ事しか出来なかった。

それに、その選択が一番だと思っていた。

その日の夜-

ピピピピピピピピ・・・

また同じ着信が鳴った。

音が番号登録していない事を物語っていた。

私は恐る恐る携帯電話を開いた。

『番号通知不可』

やっぱり・・・。

「もしもし・・・」

私は失礼の無いように・・・と、自分に言い聞かせた。

「マキちゃん?」

「はぃ・・・。」

男の声はどことなく軽快だった。

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