【 腐りかけのteenager  】
私は震える手で携帯電話を取りだし、恐る恐る通話ボタンを押した。

「もしもし。」

「もしもし、マキちゃ~ん?約束の場所にはちゃんと来てる?」

男の声は何となくテンションが高く感じた。

「はい・・・。」

「そぉ?どこにいるのか分かんないんだけど、ちゃんと制服着て来てくれた?」

「はぃ・・・。えっと・・・自動販売機のすぐ横に立って・・・」

その時、後ろからポンポンッと肩を叩かれた。

私の体は全身をビクつかせた後、一瞬にして体が固まった。

「見~つけた!」

私は男の姿を見た瞬間全身が凍り付いた。
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