【 腐りかけのteenager  】
「わかって・・・ます・・・」

私は震える声で答えた。

「理解力のいい子だねぇ。いい子だから選択肢を特別にやろう。」

男はそう言うと、少し口調が軟らかくなった。

「1,自分で服を脱ぐ。2,俺に脱がされる。どっちがいい?」

えっ・・・。

私の思考回路は止まった。

私は返事が出来ず、ただただ泣き下を向いていた。

と言うよりは、返事をしたくなかった。

すると男はしびれを切らしたのか、再び私の顔をかすめるようにバンッ!と空き屋を殴った。

私はその大きな音に全身をビクつかせ驚いた。

男は無理矢理、私の服を脱がせた。

私は抵抗出来ず、なすがままだった・・・。

本当の恐怖を味わっているとき、『嫌』と言うたった二言の言葉さえも口にする事が出来ない。

私は生まれて初めて、地獄を味わった。
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