【 腐りかけのteenager  】
次の日も、電車男はのこのこと電車に乗ってきた。

私は寝たふりをするのを止め、本を読む事にした。

内容なんてこれっぽっちも覚えていない。

ただ、本を読むふりをしていただけ。

電車男をチラチラ見ては、行動を監視した。

すると電車男はいつものように、ゴソゴソし始めた。

私はキッ!と睨んだ。

電車男はすました顔をしたまま、カバンから何やら白い物を取り出した。

次は何なのぉ~?!

私は恐怖に包まれた。

電車男は真っ赤な顔をして私に差し出した。

「はい。」

ヒエェェェエ~!..・ヾ(|||>Д<)シ

私の身は後づさりした。

「何?」

よく見ると手紙だった。

私は親指と人差し指で、まるで汚い物を触るかのように開いた。

< 192 / 312 >

この作品をシェア

pagetop