【 腐りかけのteenager  】
家に帰ってからも私は何もする気力が起きずひたすらベッドに横になっていた。

お母さんが心配して私の様子を見に来た。

「大丈夫?何があったの?」

「振られたぁ・・・。」

私は声を出すと悲しくなりまた泣き出してしまった。

お母さんは私に現実を受け入れるように、と説明してきた。

「これで良かったのよ。智也君は高校に行ってないから、仕事だってあんまりない。もし結婚して子供が出来たら、苦労するのは目に見えてるのよ。だからこの別れはあなたにとって良かったのよ。」

「良くない!良くない!良くない!良くない!もう、出てって!」

何で私の切なさが分からないの!

私はお母さんに八つ当たりをした。

お母さんに文句を言ったところで智也が返ってくる訳ではないが、この切なさを理解出来ない親なんて、親じゃないと思った。
< 225 / 312 >

この作品をシェア

pagetop