【 腐りかけのteenager 】

「私達の高校から行くようなレベルの看護学校じゃないよ・・・。超～ハード・・・。その上、看護師って超～意地悪な人ばっかりなの・・・。私は看護師って優しいものだと思ってたのに、なんか現実見たみたいで・・・あんな人間にはなりたくない。私を影に呼んで相当文句言ってきたの・・・。『あんたみたいなのが目の前をチョロチョロしてると、目に付くんだよ！』って、高校生の虐めみたいに。なんかガックリだったよ・・・。」

「えぇ～！何それ！最っ低！超ームカツク！！」

酷い！

酷すぎる！！

看護学生は皆、優しい白衣の天使を目指して頑張っている。

それなのに、陰でいじめるなんて許せない！

その看護師は、リョーの看護師になりたいという夢をへし折ったんだ。

先輩看護師として、サポートしてあげるのが普通じゃないの？

なんて冷たい人間がいるのだろうか・・・。

そんな人に看護されている患者さんは可哀想だ。

もしかしたら、気に入らない患者さんにも同じように文句を言っているのではないのだろうか？

私は人間の冷酷な世界を見せつけられたような気がして腹立たしかった。