【 腐りかけのteenager  】
お店のマネージャーにも本名は使わない方が良いと止められた。

後々、ややこしくなる事があるそうだ。

しかし、考えるのがめんどくさかったし、1日体験のつもりだった為、特に深くは考えなかったのだ。

「えぇ~?本名じゃないよ~。」

私はブリッ子をしながら、しらばっくれた。

「隠さなくても知ってるし!俺、同じ高校で1個下。俺の事知らない?マキは有名だったぜー。可愛いかったし!それに、智也知ってるだろ?俺あいつと仲良かったから、マキちゃんと付き合ったって聞いた事あるよ。」

えっ!!

智也の友達・・・?

私は一瞬悩んだ。

Yes!と答えて智也の事を聞くべきか・・・。

でも、私がハッスルでバイト・・・ばれたら格好悪い・・・。

「えぇ~・・・。し・・・知らないなぁ・・・。あっ・・・チェンジだって!ゴメンねぇ~、楽しんでね!」

そう言い、私は急いでその場から逃げた。

まさかこんなところで知人?に遭うなんて想像してもみなかった。

だって、まさかハッスルに同い年の子が会話を楽しみに来るなんて思わないでしょぉ~?!
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