【 腐りかけのteenager  】
私は車に戻るなり、健二さんを攻めた。

「何でお母さんが寝たきりだって事教えてくれなかったの?」

私は冷たい口調で尋ねた。

「何でって・・・何で?」

「はぁ?だってこれから私の義理の親になる人だよ!その辺の情報は欲しいに決まってるでしょ!」

私は健二さんの態度に呆れたように言い放った。

「何その言い方・・・。」

健二さんがボソッと寂しそうな声で言った。

嫌・・・違う・・・?

きっと私の態度に怒りがこみ上げていたのだろう。

と、次の瞬間マシンガンのように健二さんの口から暴言が吐かれた。

「お前は誰と結婚するんだよ!俺と結婚するんだろ?俺の親が寝たきりだって聞いて、お前は結婚やめにするのかよ!そんな事で文句言ってくる女だったとは思わなかったよ!看護師のくせに!」

お前ぇ~?

くせにぃ~?

その言葉を聞き、高校時代のマキが舞い戻ってきた。
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