【 腐りかけのteenager  】
私は家に帰ると、直ぐさま自分のベッドに横になった。

早く寝よう・・・。

今日は何も考えたくない・・・。

そう思って目を閉じる。

目を閉じると現れる健二さんのお母さん。

この日、私の脳裏から離れる事はなかった。

介護かぁ・・・。

はぁ・・・。

気が重いなぁ・・・。

実際、介護の負担というものは計り知れない。

それも義理の親となると余計に気を遣う。

私はこんな事で悩むくらいなら、この結婚を白紙にした方がお互いの為にいいかもしれないと思った。

でも、健二さんの事は好き。

お母さんの介護のせいで別れるなんて事、私には出来ない。

私はこの現実を受け入れるしかない、と心に決めた。
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