【 腐りかけのteenager  】
「うん・・・。こっちこそゴメン・・・。俺、本当は親の事知られるのが怖くて言えなかったんだ・・・。寝たきりの親がいるって話すと、今までの彼女はみんな遠のいて行ったから・・・。マキちゃんもそうなのかもしれない・・・と思うと、言えなかった。疑ったりしてゴメン・・・。」

「そうだったんだ・・・。ごめんね・・・。何も知らずに頭ごなしに文句言っちゃって・・・。」

私は昨日の自分がものすごく情けなく感じた。

今までの彼女と一緒になるところだった・・・。

私は健二さんの妻になるんでしょ!

介護くらい上手くやってのけるわよ!!!

私は健二さんと結婚する事、

健二さんの母親の介護をする事を心に決めた。

これから沢山試練が待ち受けているかも知れない。

それでも良いと思った。

健二さんが側にいてくれるのなら、私を支えてくれるのなら、私は頑張れる気がした。
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