【 腐りかけのteenager 】

次の日、私は職場のみんなを集めた。

「私からご報告があります☆この度、寿退社させていただくことになりました。短い間でしたが、お世話になりました。」(人ω-)

私は深々と頭を下げた。

「えぇ～！若いのに辞めるなんて勿体ないわよ！家事は、仕事してても両立出来るわよ。マキちゃんよく働いてくれるから、まだ居て欲しいわ・・・」

師長さんから嬉しいお言葉。

「ありがとうございます。でも、もう２人で決めた事なんです。家事だけなら良いんですけど、義理の親の介護があるもんで・・・。」

私は口を少し濁らせながら説明した。

「介護？？その若さで？もぉ？相手の親はいくつなの？」

みんな驚いた表情をし、次々に発せられる質問の数々。

「えっと・・・。まだ５０代かと・・・。何の病気ですかねぇ・・・？でも、私達なら大丈夫です。彼氏と力を合わせて頑張ります！」

私は自信を持ってそう答えた。

「そぅ・・・。なんかその話臭いわぁ～・・・。」

第三者からしてみれば、親の介護目的の結婚にしか見えないらしい・・・。

そう思うのなら、そう思えば良いと思った。

結婚するのは私。

あなた達じゃないでしょ。

健二さんの事、本当に理解しているのは私なんだから。

こんな時代に、親の介護目的で結婚する男なんているはず無いじゃない。

健二さんの事を心から愛している私は、みんなの忠告には聞く耳すら持たなかった。

この時、私がもう少し冷静な目で健二さんを見ていたら、今の私は幸せな生活を送ることが出来ていたのでしょうか・・・？