My Romeo & Your Juliet ～俺様部長×地味子～《完》

｢さっき、俺のこと見てただろ…
野外ステージで」

そういえば、演劇部が練習してるのを、こっそりのぞいてしまった。

そんなことで先輩に目をつけられるなんて…



「あの、あたし…」

どうしよ…
なんて言い訳したらいいか、わかんない。



「…興味あるの？」

「えっ…？」

ヤバい…

演技してる先輩の目はどこか憂いがあって、カッコよくて…

なんだかわからないけど、目が離せなくなった。



だけど、そんなこと言えない。

『先輩に興味があります』なんて…

これじゃ、あたしが先輩に一目ぼれしたみたいじゃん。



さっき見ほれてたクールな瞳が近すぎて、ドキドキする。

あたしの心まで見透かされそうで…

どんどん顔が赤くなってくる。