My Romeo & Your Juliet ~俺様部長×地味子~《完》
「何やってんの?」

何度も聞いた声に、振り返る勇気がなかった。

「岡崎先輩…」

鏡ごしに先輩の姿を確認するあたし。



「もしかして、泣いてる?」

こんなみっともない顔見せられない。

あたしは、先輩に背中を向けたまま立っていた。



「泣いてません」

先輩に涙を見られないように、あたしは顔をそむける。

「あっそ…」

先輩の声と同時に、あたしの頭にフワッとしたものが落ちてきた。
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