My Romeo & Your Juliet ~俺様部長×地味子~《完》
「それから…」
うつむくあたしの頬に手をあてる先輩。
「今日から、お前は俺の彼女な」
「岡崎先輩…」
今までの緊張がいっきにこみ上げる。
自分の心臓の早さに、腰が抜けそうだ…
「目閉じて」
「えっ…?」
この先の展開に動揺して、どんどん顔が赤くなるあたし。
「いいから、閉じて…」
先輩に言われたとおり目を閉じる。
「…っ」
唇に広がる柔らかい感触。
反射的に逃げようとしたあたしを、先輩は強く抱きしめた。
呆然とするあたしに、更に深く唇を重ねる。
「先輩、大好き…」
あたしのあごに手をかけて、上を向かせる岡崎先輩。
今度はもう逃げない。
あたしはゆっくり目を閉じた。