☆空色の傘☆【完】
『服のデザインを勉強できるとこ』
俺が用紙に書いた言葉。
自分が何が好きか、どんな風に過ごしていると楽しいか考えると、服を選ぶとき、自分でこんな服が有ったらと考えるときだと行き着いた。
小学生の4年くらいからすでに、自分で服を選んでた。
中学でスケボーをするようになり、更にファッションに興味を持った。
真似事でイラストっぽく書いてみたのが、今でも残っている。
蒼と付き合うようになり、デートでは二人のコーディネートを合わせたり、揃いの小物を着けたりを楽しんでる。
蒼にはいつも、『私のも選んで』って買い物で言われたり。
俺は服が好きなんだって、ずっと関わりたいって、ようやく心がhappyになった。
川北に提出して教室に戻ると蒼が駆け寄ってきた。
腕を開いてニヤッとすると、そのままギュゥっと抱きついてきて「がんばろ~ね」とささやかれた。
蒼がこれからの二人の将来への道を言ってるんだと気がついた。
「おぅ…最近、一人にしてごめんな?」
「そんなことないよ、側に居るのは
許してくれてたし、ね?(ニコリ)」
少し体を離して頭を撫でながら「来週のバレンタインは外国風に、しようか」と提案。
「?外国風…
分かんないけど…うんっ!!」
元気な笑顔に俺は悩んで、悩みぬいての未来が見えた幸せに浸っていた。