☆空色の傘☆【完】


こうして、蒼の気持ちを確認できて心から安心すると共に、これから蒼と、そして俺にくるであろう未来がどんなであっても二人は離れないと改めて誓った。


☆☆☆


それからやく20日間、蒼はわがままを言うこともなくキズの治療を受けて過ごした。


入院中はクラスメイトがかわるがわる見舞いに訪れて、蒼の病室は毎日賑やかだった。


その間に、陸也は大学の入学式を終えた。


そして、4月7日、高校2年生としての日々がスタートした。


クラスは俺と蒼は嬉しいことに同じ。


だが残念なことに、亮一は俺らと同じだが、七瀬さん、三浦さんはみんなそれぞれに違うクラスになってしまった。


俺は午前中は公園でのスケボーと、午後は病院への見舞いとで過ごしていた。


新学期が始まり、退院はしていたが自宅療養だった蒼が、4月も下旬になってようやく登校することに。


俺は嬉しくて迎えに行くことを無理矢理約束した。


本当は蒼の母親が付き添うと言ってたらしいが…。


☆☆☆


2年3組…


ようやく左手に蒼の右手を握りながら教室に入る。


約1ヶ月に渡る病院生活が終わり、楽しい日々が始まる…


予定……









< 165 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop