☆空色の傘☆【完】
悩み
☆☆☆
梅雨明けか、っていうこの頃、学校は期末テスト一色になった。
蒼は首席入学したこともあり、頭はいいんだろうと思ってたが、中間は2位。
「うぅぅ…あと三点差とか、悔しい…」
って言ってたから、期末テストは頑張るんじゃないかな。
俺は…赤点はなかったけど、良くもない。
亮一は意外と頭がいい…むかつく…。
達馬は俺と似た順位だった。
そして、球技大会で賭けをしちゃった三浦さんが悪いのは数学だけ…だから川北もあんなことしたのかな?
でも今、俺の悩みはテストじゃなかった。
☆☆☆
蒼と付き合いはじめて4ヶ月。
俺たちはまだ、キス止まりだった。
病気のことを聞いたとき、そうゆう行為はマズイのか…蒼には聞けないからネットで調べた。
そうしたら大丈夫って。
さらに蒼はピルを飲んでるって言ってたから、妊娠…しない。
だから、二人の気持ちが同じなら…
俺は中学の時に付き合った彼女と経験はない。
そう…まだしたことが、ないんだ…。
蒼も、今までの話からまだだと、思う。
どう思ってるのか、聞きたくても聞けなくて。
でも、キスだけじゃ足りなくて…だんだん自分の欲が抑えられなくて、悩んでる。