☆空色の傘☆【完】
めちゃ可愛い笑顔でそう言いながら、パクッとハンバーガーをかじる蒼。
「だな、それにしてもすっげぇ
体動かした~って感じ、足がマジヤバイ。
明日、ボードできなかったりして…」
「え~っ?それほど?
調子に乗るからだよん♪」
「蒼のこと助けてばっかだったからっ!」
「あっ、ひどっ!!……フフッ」
楽しくて楽しくて、店でもハイテンションでしゃべり続けた。
☆☆☆
ランチを終わらせ、自然に手を繋ぎ歩く。
「なぁ、蒼…今日平気か?」
顔は見ないで、小さめの声で聞いてみる。
『ホテルに行って蒼を抱きたい』とはまだ、口にするのが恥ずかしくて、『平気か?』なんて曖昧な言葉で誘う。
でも、その曖昧さもちゃんと分かってくれて、握る手に力が入りながら「うん…空を感じたいよ」とちょっと照れながらも俺を見上げて言ってくれる。
そのまま俺達はラブホに向かった。
☆☆☆
「蒼…好きだよ…」
「…そらっ!!わたしも…とっても…すき…」
シャワーを一緒に初めて使ってみた。
互いに照れたけど離れていたくないって気持ちが勝った。
シャワーだけでは済まなくて『あぁ、広いのやこのマット…このためか…』なんて頭の片隅は冷静につぶやいてたけど、理性は興奮に消されてしまった。
そして裸でベッドまで行き、また愛を伝えあった。