【BL】俺がお前にできること
「…えーちが可愛いなーて」
ふわりと、笑って
瑛知の髪をちょっと触ってみる。
ん。柔らかくて良い感じー。
そんな僕見て
瑛知は頬っぺたを赤くする。
そんな姿すら、初々しくて可愛く思える。
昔の自分みてるみたいで、少し苛つくのは、勝手な自分の思いだ。
「や、弥生せんぱいに可愛いなんて言われても嬉しくないっすよ!」
「…なに、僕が男に見えないって言ってるの?」
「あっ……いや、そーじゃなくて…」
焦っている瑛知みて優越感かんじて
そのまま言葉攻めしようとすればヒナに肩を掴まれた。
「こら。弥生ちゃん、後輩虐めは良くないよ?たしかに瑛知は虐めがいがあるけど」
「陽向先輩も言葉攻め好きじゃないですか」
僕にあれだけ言いくるめる人だ。
相当、慣れてると思うんだけどなー。
「んー嫌いではない……けど、弥生ちゃんにだけだからなー俺」
にやり、と笑ったヒナが何かを企んでいそうで瞬時に顔を背けた。